鵬雲斎書付 高取茶入

　2025年に御年102歳で亡くなられた裏千家茶道の十五代家元汎叟宗室、千玄室の箱書のある高取茶入になります。近年暴落し続けている茶道具の相場ですが今回ご紹介のような書付茶道具も例外ではありません。10年前、お品物によっては5年前と比べても驚くような安値で取り引きされる事も、、、。相場は下落していますがそれでも裏千家家元の書付お道具、歴代家元の箱に二重、三重に収められている茶碗などであればまだ高額買取可能なものも御座います。現在の相場に合わせて出来るだけの査定を付けさせて頂きますので茶道具ご売却をお考えの方は一度ご相談下さい。

高取焼

　高取焼は安土桃山時代、朝鮮出兵の際に黒田長政によって連れ帰られた陶工である八山が焼いたのが始まりとされ、築窯は1600年。黒田藩の御用窯として二代目藩主と交流の深かった小堀遠州好みの茶器を多く作陶しました。その縁あって遠州七窯の一つに数えられ長きにわたって茶陶の産地として名を馳せる事になりました。その歴史は約400年、現在でも十三代高取八仙（高取焼宗家）、十五代亀井味楽（高取焼味楽窯）、鬼丸碧山（二代鬼丸雪山窯）など多くの陶工が活躍しています。