織田廣喜作品の買取

織田広喜

大切なコレクション、ご自宅で眠っている「織田廣喜」作品の売却ならぜひ、やましょうにご相談ください。

織田廣喜について

 織田廣喜(おだ・ひろき)は、若い頃はさまざまな仕事をしながら苦学して作品制作を続けた洋画家です。同じく画家であった妻リラと結婚し、絵画に生涯を捧げました。一方でリラがくも膜下出血で倒れた後は、寝たきりの妻を介護しながら、さらに10年以上絵を描き続け1997年には碓井町名誉町民の称号が贈られています。2006年、歴史ある美術団体の1つ二科会の理事長に就任し、2012年には二科会の名誉理事長に就任しています。

1914年に福岡県嘉穂郡千手村(現在の嘉麻市)に生まれた織田廣喜は、尋常高等小学校に入学した頃から父の本棚にあった美術書を眺め、次第に模写をはじめました。彼は子供の頃から、緑の木に黄色、ワラ小積みには茶色を用いるなど色を自由な発想で取り扱い、描きたくないモチーフは画用紙から無意識に消してしまうなど、自らの感覚を大切にした絵を描いていたようです。

1924年からは千手村の西楽寺の雲外和尚に墨絵のてほどきを受けながらも、家庭の事情から陶器の絵付け・ちょうちん屋の図案描き・菓子店・郵便局員として働いていました。やがて帝展入選画家であった犬丸琴堂の勧めもあり、上京。その後は庭の掃除や屋根塗り、植木の手入れなどの仕事をしながら学費を貯め、1934年に日本美術学校絵画科に入学します。しかし経済的に苦しいのは変わらず、舞台の描き割りや泡盛の空瓶に絵を描いて売るといったことで賃金を稼ぐ生活を送っていました。

1939年に日本美術学校西洋画科を卒業した翌年、二科展に<未完成>を出品し、初入選を果たします。1943年からは、横河電気製図部で働きながら絵画制作に励み、終戦後は進駐軍に雇われ、憲兵隊のホール・司令官の宿舎に女性群像の壁画を描きました。1946年になると、二科展に<黒装>を出品し、二科賞を受賞。1949年には二科会準会員に推挙され、その翌年同展に<讃歌>を出品、二科会に会員推挙されています。

この時期には二科会をきっかけに出会った萬宮リラと結婚。1953年には父と同じく画家を志すことになる長男廣比古が誕生しています。1968年に二科展に出品した作品<噴水とマヌカン>が1967年度文部省に買い上げが決定、翌年に<小川の女たち>他が内閣総理大臣賞を受賞するという快挙を成し遂げました。続いて次男きじ男が誕生し、絵画制作に一層熱意を傾けていくこととなります。

1971年、二科展に<水浴>を出品し、東郷青児賞受賞。念願であったパリでの初個展を成功させます。織田廣喜はパリを題材にした絵画を多く手掛けており、かつて足を踏み入れたことのなかったパリに憧れて想像の中でパリを描いた作品も多くあります。彼の作品は“日本人=織田”だからこそ描ける絵として国内国外問わず話題を呼び、高い評価を受けました。そして1981年にはサロン・ドートンヌ会員に推挙されています。

同じ頃、生まれ故郷である現在の嘉麻市の住民センター文化ホールに緞帳<水辺の少女>が設置されることとなりました。1982年には福岡市美術館にて「憂愁の詩人画家 織田廣喜展」開催、1991年には碓井町(現嘉麻市)町制施行50周年記念を祝して<パリの少女><碓井町役場風景>を制作し、同町へ寄贈しています。翌年、日本の芸術文化に対する多大な貢献を称え、勲4等瑞宝章受章。1995年には恩賜賞・芸術院賞を受賞、さらに芸術院会員にも就任しています。2003年、勲3等瑞宝章、フランス芸術文化勲章・シュバリエを受章しますが、東京都内の病院にて永眠しました。

織田廣喜の作品が鑑賞できる場所としては、1994年に開館したミュゼ・オダや1996年にオープンした碓井町立織田廣喜美術館があります。彼の作品のモチーフとなっている国籍不明の女性たちについて、彼の語った言葉を紹介します。“題材そのものを見て描いてもつまらない。石ころを見ても天井を見てもモデルに見えるように想像力を働かせ、その物に在る魂を描きたい。”想像力を働かせ自由に描く、その姿勢は織田廣喜作品の魅力となっています。織田廣喜の作品はどこか憂いのある女性や、幻想的な風景が描かれていることも多く、妻・リラへの敬愛の念や彼独自の瑞々しく逞しい感性がよく表れているといえます。

代表作品

讃歌赤い帽子の少女少女風景

織田廣喜作品の買取事例

織田廣喜の参考買取価格

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織田廣喜作品の査定のポイント

  • 01

    真贋

    織田広喜は人気画家のため多くの贋作が存するためまずは真贋の判断が必要です。

  • 02

    状態

    中には70年以上経った作品もあります仕方のないことですが汚れや傷、油彩のヒビ等が無い綺麗な状態が望まれます。

  • 03

    作風と希少性

    織田広喜と言えば少女と言われるほど少女をモチーフにした作品は多く存在します。供給の少ない書き込みの良い作品、少し変わった作品が高額査定が期待できます。また、1950年代に描かれたパリの風景画なども人気です。

関連する展覧会・記念館・美術館情報

織田廣喜美術館

〒820-0502 福岡県嘉麻市上臼井767

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