憧れのキャラクターに会える!「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」

 幼少のころから好きだったドラえもん、キテレツ大百科、オバケのQ太郎。そんな私がずっと気になっていたのは藤子・F・不二雄ミュージアムです。「いつか行ってみたい。」と思いながらも、ずっと足を運んだことが無かったので、開館14周年となる2025年の秋、ついに訪れてみることにしました。

藤子・F・不二雄ミュージアムとは?

藤子・F・不二雄先生は、川崎市に住みながら数多くの名作漫画を生み出しました。そして、藤子・F・不二雄夫人の発案でつくられたこちらの施設は、作品のもつ世界観やメッセージを伝えてくれる貴重な場所として、大変話題を呼んでいます。チケットはネットからの事前購入が必須となっており、入館時間もあらかじめ決定した上で訪れることとなります。

ミュージアム入口

駅のドラえもん像、バスと建物壁面に期待が高まる…!!

ミュージアムには、JR南武線登戸駅で下車しました。改札を出ると、早速ドラえもん像を発見!

駅のドラえもん

こちらの駅からは、藤子・F・不二雄キャラクターがラッピングされたバスに乗車してミュージアムに向かうことができます。今回撮影するのを忘れてしまいましたが、降車ボタンもドラえもん仕様でした。土曜日の午前中に訪れましたが、雨天のためかバス内は混み合う事もなく快適に過ごせました。

建物壁面

到着すると、建物に施されたドラえもんの“目”がお出迎え。チケット予約15分前になると、waiting roomと思われる場所に案内して頂けます。

waiting room

waiting roomでは、壁面に様々な展示スペースが設けてありました。上の写真でご紹介した以外にも複数の展示があり、入館時間まで楽しませてくれます。

藤子・F・不二雄先生の仕事机、原画の展示室

「ヒストリーロード」では、藤子・F・不二雄先生の作品や年表を中心に資料が展示されています。漫画家を志してから現在までを時系列で分かりやすく解説されていますが、トキワ荘については思っていたよりも触れられていない印象でした。愛用の机や膨大な蔵書・資料、コレクションなども展示され、画家・杉山寧の薔薇の作品やレオナール・フジタの絵画も飾られていました。先生は、撮影が趣味だったらしく、当時高級品だったであろう本格的なカメラ、映像を記録するための機械も大切に使われていたようです。また、先生の手を再現した銅像「先生の右手」にも対面。意外にも成人男性としては小柄なサイズでした。

「先生のにちようび」では、プライベートの日々の様子を漫画形式(しかも実写)で紹介。手品の練習をしたり、子どもと戯れたり。これらは撮影不可の場所ではありますが、カメラに収めたい!と感じる方々も多いのでは。入口スペースのみ撮影可でした。

展示室Ⅱ入口

もちろん原画も多数

原稿からは、生々しい制作の足跡が体感できます。驚いたのは、実際の原稿に施されたホワイト(修正)の多さ!漫画家としての狂いのない線の美しさに加え、ホワイトの量からは、作品作りへの妥協なき精神が伝わります。ドラえもんのコミックは1話5分弱で読めてしまうほどのテンポのよいお話ですが、その5分のために妥協無く切磋琢磨されていたことに感銘を受けます。インタビュー映像もあり、ドラえもんの不思議道具についてのアイデアは割と思いつくのだが、お話が単調にならないようにすることに心砕かれているご様子でした。

永遠に時間を消費できる!まんがコーナー

ドラえもんが書架に鎮座する「まんがコーナー」は、藤子・F・不二雄先生の有名どころのコミックスから、普段はなかなか手に取れないレアな1冊まで多数揃っています。子供から大人まで熱心に読んでいる様子が印象的でした。バス内は混み合っていなかったものの、土日はやはり混雑しており、どうしても他の方のお顔が写ってしまうため、ドラえもんの足の部分とどら焼きのみ、写真でご紹介します。

まんがコーナー

SNSで話題のきこりの泉

“きれいなジャイアン”というインパクトで有名となったドラえもんのお話をモチーフにした<きこりの泉>という体験型の展示です。

きこりの泉

これは、イソップ寓話の「金の斧、銀の斧」をテーマとしたお話で、館内にもアニメーションが流されています。ジャイアンが泉に沈んでいく際の「ズブズブ、ゴボゴボ…」という音がシュールです。とても人気のスペースですが、混雑具合にムラがあるので、空いている時を見計らって体験してみることをおすすめします。

Fシアターでアニメ鑑賞

「まんがコーナー」と同じ2Fにある「Fシアター」では15分程度の短編アニメーションを鑑賞することが出来ます。「まんがコーナー」は非常に混み合っていたのですが、こちらは回転が速いためか、長蛇の列に並ぶことはなくスムーズにみることができました。今回は「チンプイ」という1985年~スタートした作品が上映されていました。同作品は存じ上げていなかったのですが、主人公の女の子が他惑星の王族?に求婚され、摩訶不思議な贈り物が日々送られてくるというお話。不思議なアイテムと不思議なキャラクターが自宅に居候するという設定はドラえもんやキテレツ大百科にも通じるように思えます。

キッズスペース

小学生以下とその保護者のみ入場可能の場所ですが、こちらには藤子・F・不二雄先生が娘さんたちに読んであげていたという絵本も展示されているようでファンにとっては気になるスペースではないでしょうか。

そして館内の至る所にある案内も凝っており、可愛らしいです。

サイン

野比家の家を忠実に再現

「みんなのひろば」は、子供向けのスペースと思われますが、野比のび太の家が忠実に再現されており、大人もまじまじと見入っています。

ドラえもんの家

「こんな間取りだったのね!」と驚きです。今は住まいも多様化され、一軒家に住むことも、ひと昔に比べて当たり前では無くなっています。そういえばドラえもんのキャラクターには集合住宅住まいの人物が思い当たりません。ロングセラーのアニメを見ると、やはり時代を感じます。現代の子どもたちの目にはどう映るのでしょうか?

ガチャガチャ

可愛らしいガチャガチャも人気スポットとなっています。ケースがドラえもんやドラミちゃん仕様となっており、400円にしてはなかなか凝ったつくりですね。

クイズ

めくると解答が出るクイズ展示もあります。持ち物や体の一部分、「ウラウラベッカンコー」「バケラッタ」などの言葉からキャラクターを当てたりするものなど。

屋外が気持ちいいスペース、ミュージアムカフェ

3Fはミュージアムカフェと芝生が気持ちいい屋上スペース。

どこでもドア

本物のどこでもドアがありました。絶好の撮影スポットですね。少し雨が降っていたためか、順番待ちはせずに撮影することができました。

ドラえもんと恐竜

お馴染みの空き地にある土管や映画のワンシーンも再現!おそらく等身大かと思われます。パーマンやキテレツ大百科のコロ助など他キャラクターも出現しています。フロアガイドをみると、知る人ぞ知るキャラクターもどこかに隠れているのかと思われますが、見つけられず…。

比較的リーズナブル&クオリティが高いミュージアムショップ

ネット上では、魅力的なミュージアム・グッズが多数紹介されており、こちらを楽しみに訪れる方も多いのではないかと思われます。藤子・F・不二雄キャラが登場する洗練されたデザインのグッズが盛りだくさんで、買い物をするつもりが無かったとしてもついつい手が伸びてしまいます。私はさまざまなキャラクターをモチーフにした飴と、どらやきを購入しました。

土曜日に訪れたということで、混雑は覚悟していましたが雨天のためか「みんなのひろば」以外はそこまで鑑賞が困難…ということもなく館内を移動することが出来ました。また、カフェにも立ち寄りたかったのですが、こちらもやはり大人気の様子でしたね。館内の至る所に可愛らしいサインがあったり、ふと窓から外をのぞくとキャラクターが木々の間に隠れていたりと心温まる仕掛けがたくさんあります。見逃せないのが本物の作品原稿。鑑賞前と鑑賞後では、作品に対する感じ方が変わると思います。

藤子・F・不二雄ミュージアムは子どもから大人まで楽しめるスペースです。季節問わず楽しめる場所なので、興味のある方はぜひ足を運んでみてくださいね。

<川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム>
住所:〒214-0023神奈川県川崎市多摩区長尾2丁目8番1号
開館時間:10:00-18:00
休館日:火曜日の休館が多いようですが、不定休 ※チケットは事前予約制
アクセス:登戸駅(小田急線・JR南武線)より直行バスあり
     向ヶ丘遊園駅(小田急線)・宿河原駅(JR南武線)から徒歩
・変更の可能性がありますので、足をお運びの際には事前にご確認ください。


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