花の美術館がリニューアル・オープン!「BOTANICA MUSEUM」

 千葉県にある稲毛海浜公園敷地内に「花の美術館」という施設がありました。こちらが2025年3月に「BOTANICA MUSEUM」という名前に変えてリニューアル・オープンしたとのこと。現代的なイメージに一新され、幅広い年代の方々に人気なのだとか。海岸にもほど近い、夏にぴったりのこちらの施設。今回は「BOTANICA MUSEUM」に足を運びました。

BOTANICA MUSEUMとは?

 BOTANICA MUSEUMは、世界で活躍するフラワーアーティストSEINO HIKARUさんの全面プロデュースにより、生まれ変わった施設です。リニューアル後は、より芸術性を高めた内容となっているようで、“自然という奇跡を思い出す場所”というコンセプトのもと、さまざまな企画が催されているようです。

BOTANICA MUSEUM

SEINO HIKARUさんは、海外でのファッションショーや、スペイン・ガウディ建築展にマエストロとして招かれるなど近年注目されている方のようですね。フラワーアーティストという名のもと、芸術活動を行っている方の作品は普段なかなか鑑賞する機会がないので、とても楽しみです。

巨大な林檎がお出迎え!

 訪れた日は生憎の雨天。しかし、ミュージアム館内は雨が降っていても問題なく楽しめるつくりでした。(屋外庭園がありますが、主に作品は館内に展示されています。)ミュージアムの門を抜けると、巨大な林檎のオブジェが見えてきます。

BOTANICA MUSEUM 庭園

館内の至る所に林檎のマークが使われており、どうやらBOTANICA MUSEUMのトレード・マークのようです。オブジェの周囲には、四季折々のさまざまな花が植えられています。

受付横には美しいフォト・スポット

 受付横には、ミュージアムの名をお洒落に装飾したフォト・スポット。美しく活けられた花々たちに展示への期待が高まります。

BOTANICA MUSEUM 受付

視覚、嗅覚、聴覚…感覚をフル活用して楽しむアート

館内には植物からインスピレーションを得て制作されたアートが点在しています。

BOTANICA MUSEUM ミラクル・ツリー

こちらは<ミラクル・ツリー>という作品。それぞれの作品には解説文とともにQRコードを読み込むことによってコンセプト等を知ることができる仕様になっています。

作品解説

愛や希望を感じる場所に存在するというイメージで制作されただけあって、作品からは豊かさや温かみが感じられます。館内にはハーブ、アロマのような香りが漂い、さまざまな感覚を研ぎ澄まして楽しめるミュージアムといえるでしょう。BOTANICA MUSEUM内で流れている音楽は、自然の中の周波数を取り入れて制作されているようで、こちらもQRコードから聴くことができます。曲ともいえるような、楽器を調律しているような何とも言えない音です。

一瞬ギョッとしますが…

 こちらも植物からイマジネーションを受けて制作された作品<ボタニカリアン>です。

ボタニカリアン

上半身が植物、下半身が人間?それとも植物に覆われた人間でしょうか?どうやらボタニカリアンという生物として制作されたようで、上半身が針葉樹のような植物に覆われ、光合成を行っていると考えられているとのこと。一瞬ぎょっとしますが、眺めているうちに植物の美しさに見惚れてしまいますね。

写真作品

少し離れた壁面には、さまざまな植物が活けられたような写真が展示されています。大きな作品のため、大変迫力があります!本物の植物から感じられる雰囲気にも癒され、心打たれますが、写真で拝見するとまた違ったエネルギーが感じられるのは不思議ですね。植物のもつ色合いは鮮烈で鮮やかなものであっても、どこか私達をほっとさせてくれます。

幻想的な青い部屋

 館内奥には<ボタヘルツ>と呼ばれる生物の部屋。青い部屋の天井からは、さまざまな植物が吊られています。

ボタヘルツ

不思議な音楽と照明によって幻想的なムードが広がります。写真映えしそうな場所ですね。

柱や天井も考え抜かれた世界観

 作品だけではなく、柱や天井などにも植物に関連する装飾が施されており、まさに空間全体でアートを楽しむといったつくり。

装飾された柱

装飾だけでなく、建物の梁からはエキゾチックな植物たちがさりげなくお目見えしています。館内の植物たちは本物なのか造られたものなのか、最後まで分からないものも多数ありました。造られたものだとしても、そこまで精巧に製造されていることに驚きを隠せません。

巨大な樹木

南国の植物を集めたBOTANICARIUM

 館内には自然の陽の光が溢れる空間で、まるで屋外と錯覚するような場所BOTANICARIUMがあります。

BOTANICARIUM1

色とりどりの南国の植物たちが育てられています。滝や橋もつくられ、冒険心がくすぐられます。ユニークな形状の木、植物の匂い、独特の熱気。ここでも自らの感覚をフル活用して挑みます。

BOTANICARIUM2

作品や空間についての解説が書かれた案内には、イメージ画のような絵画も紹介されています。それらは謎めいていて、少し怖い。でも可愛らしさもありと見どころの1つでもあります。

ジャンルに捕らわれず、自然の魅力を伝える

館内には、絵画や写真作品、立体作品以外にも植物学について学べる掲示もあります。

掲示物

数列と植物の関係…広く知られているのは、フィボナッチ数列でしょうか。自らの子孫を出来るだけ多く残すための知恵から宇宙・人の体・建築を関連付けてわかりやすく解説しています。植物・アートを通して、より広い視野で物事を考えるー。そんな提案をしてくれているように思います。自然の中の周波数を取り入れて制作された「BOTANICA MUSIC」にも、その思いが込められているのではないでしょうか。

今後に期待したい。ミュージアム・ショップ

受付横にあるミュージアム・ショップは、入館チケットを購入しなくても入れる場所にあります。趣味良く仕立てられた植物たちや、絵葉書、ステッカー、シャツなど種類は決して多くはありませんが、どれもお洒落なデザイン。トレード・マークの林檎をモチーフとしたものもありました。スペースに余裕があるように見受けられたので、今後も少しずつ増えていくのではと思います。

 今回の展覧会では、常設で展示されている作品を鑑賞することが中心となりましたが、参加型のワークショップも実施されているとのことです。参加型のワークショップとしては、頭に花を生ける“HANANINGEN (花人間)”という自らがアートとなるユニークなものが行われているようですね。かつては「生け花」「美術作品」「植物園」などジャンル分けされたものたちの垣根が無くなり、自由な発想が楽しめる施設の1つとして、今後も多くの人々が足を運ぶのではないでしょうか。夜間のライトアップした展示も素敵なのだろうと感じます。ミュージアムのレストランでは、「甘味・塩味・酸味・苦味・旨味・辛味・脂肪味」の七味が体験できるスイーツやドライフラワーパウダーで花の香りを楽しむなど「味覚」で体験するメニューもあるとのこと。しばらくは、オープン記念として割引価格で入館することができるようです。

ピアノ

最後に

稲毛海浜公園からも徒歩で気軽に行ける今回のミュージアム。ぜひ、海辺散策とセットで楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

<BOTANICA MUSEUM>
住所:〒261-0003千葉県千葉市美浜区高浜7-2-4
電話:043-277-8776
開園時間:火曜日~木曜日9:45~16:30/金・土日祝日9:45~21:30
本館営業時間:火曜日~木曜日(昼)10:00~16:00(最終入館15:30)
金・土日祝日(昼)10:00~16:00(最終入館15:30)/(夜)17:00~21:00(最終入館20:30)
休館日:毎週月曜(祝日の場合は翌平日)
アクセス:JR稲毛駅西口より、京成バス千葉セントラル(旧千葉海浜交通)「海浜公園プール行き」に乗車 →「花の美術館」で下車、徒歩1分
※平日18:10、休日:18:00以降は「高浜車庫行き」に乗車、「高浜車庫」で下車→徒歩5分
JR稲毛海岸駅南口より京成バス千葉セントラル(旧千葉海浜交通)「海浜公園入口行き」に乗車→「海浜公園入り口」で下車→徒歩5分

※足をお運びの際には事前にご確認ください。


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