蒔絵の硯箱などを買取させて頂きました。

  • 蒔絵硯箱
買取した品
蒔絵硯箱 墨 筆立て 花瓶 飾皿 掛軸 小引出し
買取方法出張買取
お住まい東京都三鷹市中原
買取参考価格200,000円

※買い取り価格は当日の価格であり、その価格を保証するものではありませんので予め御了承下さい。
※状態や付属品の有無、買い取り方法などによって価格が変動いたします。

スタッフからのコメント

 遺品整理にともないお声掛け頂きました。書道具や掛軸、その他、良くわからないけど古そうな物が色々とあるので値段が付けば買取ご希望とのご依頼です。結果的に段ボール箱に5箱分の古道具と掛軸、絵画、小引出しなどを買取させて頂きました。一番の高額査定が付けられたのは写真の硯箱です。やや経年を感じる状態ではありましたが外側は倶利模様の堆朱、内側は総梨地で綺麗な蒔絵が施されています。

蒔絵硯箱

■蒔絵硯箱

 漆の工芸品は間違いなく日本を代表する文化の1つ。なんと古くは縄文時代から副葬品などで用いられていたという記録があり、日本人とは切っても切れない仲なのです。漆芸品(漆の工芸品)で使われる漆液は、漆の木の樹液が元となったもの。液体から硬化した状態に変化させることでさまざまな工芸品に用いられます。漆芸品は、年数が経つごとに美しい光沢が出る上、丈夫になるといわれています。熱湯や酸にも強く、抗菌作用もあり、正しいメンテナンスを行えば何百年も使えるという天然の塗料としては大変優れたものなのです。古来より食器類のほか、仏像や美術品、建築物の素材としても幅広く使われていた歴史があります。漆はアジア各国でも産出されていますが、特に日本産の漆は質が高いことで知られており、色の美しさや丈夫さは抜きんでています。ちなみに”漆黒“とは、黒い漆器を思わせる、つややかで純粋な黒を例えた言葉。漆のなんともいえない深い色合いを表した言葉と言えますね。さらに「蒔絵」とは漆芸品の1種で、漆を使った装飾技法のことをいいます。装飾部分に漆を塗り、金や銀の細かい粉を蒔付けて文様をあらわすことからそう呼ばれるようになりました。国内での蒔絵の起源は、奈良時代につくられた正倉院宝物とされており、平安時代以降に入ると蒔絵は格式ある調度品として扱われるようになりました。現代でも美術館や博物館で芸術品として目にする機会がありますね。基本的な技法としては、漆で文様を描いた上に金・銀・錫粉などを蒔き、その上に漆を塗って固定させた「平蒔絵」、平蒔絵の工程後、さらに漆を塗り硬化後に文様の部分を研ぎだす「研出蒔絵」、絵や文様を盛り上げることにより立体感を出す「高蒔絵」が知られています。また、漆芸品として目にすることが多いものの1つに硯箱が挙げられます。硯箱は墨を磨る道具である硯をはじめ筆や水滴、墨などを1つの箱に収めるための物で、その歴史を紐解くと名品の多くは漆芸品といわれています。特に、室町時代には多くの優れた品々が生み出されました。

お声掛け頂きありがとう御座いました!


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